社会インフラの維持管理をとりまく現状
社会インフラの維持管理をとりまく現状

社会インフラの
維持管理をとりまく現状

日本国内における社会インフラの老朽化に伴い、その維持管理ニーズは高まっています。
具体的には、ライフサイクルコストの縮減を目的とした計画的な点検と調査、補修等を適切に実施することが要求されています。
しかし、実際には老朽化状態をまず確認するための点検さえ満足に実施されていない構造物が多々存在します。
老朽化した社会インフラに対して点検が適切に行えない主な理由は、
  1. 点検・調査対象において供用しながらの作業が困難
  2. 既存技術では対応できない
  3. 費用が高額になり予算が確保できない
等が挙げられます。
特殊高所技術の可能性と実用性
特殊高所技術の可能性と実用性

特殊高所技術の
可能性実用性

特殊高所技術とは
  • 従来技術では不可能だった構造物の各部に到達できる
  • 作業者の動作制約が少ない
  • 施設を併用しながら作業ができる
  • 従来技術に比べ、費用や工期を抑えられる
当技術は2007年に初めて高速道路の橋梁点検技術として用いられて以来、現在までにさまざまなフィールドにおいて、点検・調査・補修を行う技術として発展してきました。 また、2009年~2019年の10年間、国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)においては、VE評価(一定の安全性に関する評価の確定)を受け、その適用範囲と分野は一層の広がりを見せております。
現在では橋梁、水力発電関連施設、風力発電関連施設、岩壁・急傾斜地、化学プラント、多目的ドーム等における点検・調査・非破壊試験 ・計測・修理・補修・補強等、多岐に渡って活用されています。
協会設立の趣旨及び活動内容

協会設立の趣旨

協会は以下の目的をもって設立した社会に資するものです。
  • 高所作業による労働災害の予防と減少
  • 産業の各分野における特殊高所技術を利用した生産性・経済性の向上
  • 社会インフラの長寿命化への貢献
  • 特殊高所技術の新たな適用範囲・分野の創出
従来、高所作業は危険な作業の代名詞として認識されていました。
しかし、特殊高所技術は新しい器材、新しい運用方法と管理法、確実な技術指導と安全教育により安全な高所作業を実現しています。
一方、特殊高所技術および類似した高所作業技術が安全管理面において不適切な状態で普及することは、労働災害の多発等の社会的な不利益につながりかねません。
特殊高所技術を安全かつ効果的に運用する方法を正しく社会に普及してゆくことで、日本の高所作業の安全性と可能性を向上してゆくことが今求められていると考えています。

協会の活動内容

  • 特殊高所技術の普及を目的とした資格認証制度と講習会の実施
  • より安全、より高度な高所作業を可能にするための技術研究
  • 各産業分野における新たな適用分野・運用手法の開拓
  • 有資格者間の技術と情報の交流