1級技術者講習
2級技術者資格を有した者が、特殊高所技術を活用した業務において、1000時間以上行った者が受講でき、特殊高所技術へのより高度な理解と応用力を養成します。
座学、実技講習を48時間(6日間)行い、最後に検定試験を経て1級技術者資格取得となります。
※天候・技術者の能力によりこの限りではありません。
座学
1日目
使用する機材の破棄レベルの把握や損傷原因の推定能力、力学知識の向上など高度な技術と組織的安全管理手法、関係法令について理解を深めます。
ハイライン・墜落実験講習
2~4日目
ロープを水平に張り空間を移動する技術で、荷重計を使用し機材にかかる荷重の計算や、ダミー人形(約80kg)を用いた実墜落実験により、支点にかかる荷重を理解し機材選定など高い総合力を身に着けます。
オンロープレスキュー
5日目
レスキュー技術だけでなく、その場の状況に合わせたレスキュー方法の選定や指示能力など高い総合力を身に着けます。
検定
6日目
講習最終日に、1級技術者としての能力と理解が備わっているかの実技と座学の検定を行います。
2級技術者講習
座学・実技講習を通し、96時間(12日間)で特殊高所技術の基本動作、レスキュー技術を修得します。
※天候・技術者の能力によりこの限りではありません。
座学
1日目
特殊高所技術の安全管理やフェイルセーフなど特殊高所技術の基本についてや、高所作業の定義・法令関係について理解を深めます。
基本動作講習
2~3日目
特殊高所技術の基本動作であるロープの登高と下降を身に着けます。
システムチェンジ
4~5日目
登高中から下降のシステムへ、下降中から登高のシステムへ変更するための技術を身に着けます。
支点の作成方法
6日目
ロープを設置する支点についての座学と実技、ロープが他の部材と接触するのを回避する技術を身に着けます。
訓練塔での講習
7~8日目
基本動作・システムチェンジが問題なく実施できる事が確認されれば、実際に訓練塔を使用して基本動作の反復講習を行います。
トラバース講習
9日目
特殊高所技術では、垂直の移動だけではなく、横移動することも可能です。ランヤードを架け替えながら1点にならないよう反復講習を行い技術を修得します。
空間移動講習
10日目
ロープを2本使用した空間の移動方法の技術を身に着けます。
オンロープレスキュー
11~12日目
1対1でのレスキュー技術、チームでのレスキュー技術を身に着け、講師が総合的技術に問題がないと判断を行えば、2級特殊高所技術者資格取得となります。
3級技術者講習
1日(8時間)の座学・実技講習で特殊高所技術を理解し、作業を計画する能力を身につけます。
※天候・技術者の能力によりこの限りではありません。
座学
午前中に特殊高所技術の安全管理や高所作業の定義、フェイルセーフの考え方や法令関係、特殊高所技術の適用範囲などについて理解を深め、特殊高所技術を活用するための管理監督者向けの座学講習です。
基本動作講習-屋内
午後からは、特殊高所技術の基本動作であるロープの登高と下降を体験し、特殊高所技術の安全性を理解していただきます。
基本動作講習-屋外
実際に訓練塔を使用し、登高・下降の体験して実技は終了です。
実際に作業を行う場合は、1級特殊高所技術者の管理監督の下作業を実施することが可能です。
筆記試験
講習の最後に座学の筆記試験(20問)を実施し、総合的に理解を得ていれば3級技術者資格取得となります。
1級および2級技術者更新講習
特殊高所技術協会では、ロープ高所作業中において、技術者が不測の事態に陥った際、常に適切かつ安全な救助活動が実践できるよう「オンロープレスキュー訓練」を定期的に実施しています。
レスキュー講習
技術者は救助のために事故現場に行くのではありません。
そのため、特殊高所技術者は限りなく少ない装備、すなわち常用基本装備+αで同僚の救助を行う技術が求められます。
要救助者を下ろす
1対1でのレスキュー訓練。
ロープ高所作業中において、技術者が不測の事態に陥った際、常に迅速かつ適切な判断と救助活動が求められます。
要救助者の引き上げ
1対1でのレスキュー訓練。
要救助者を下方に下ろすことが出来ない環境で仲間の技術者が少ない(または自分以外にいない)場合には、要救助者を上方へ引き上げる必要があります。
そのために普段の装備で要救助者を引き上げる技術を高めます。
チームレスキュー
倍力システムを利用したチームでの救助技術講習。
複数人が様々な役割(レスキュー指揮者やファーストコンタクターなど)を実施し、チームで行動できる能力を高めます。